世界が平和になりますように あなたが幸せでありますように
一つの風景が、日本では四季折々の美しさを放ちながら変化していきます。
そのように人の日常の中でも、一日のうちに、まさに四季を巡っているような、感情の変化を味わうことがあります。
環境や仕事の変化に伴って、人の心も様々な様相を得ますが、心のなかに生まれた何某かの愛情が保たれている時、それはその人自身の救いになるはずです。
タイミングが悪くてチャンスを逃したり、フィーリングの合わない人と居なければならない時、また自分自身が小さな存在のように感じたり等、人の心を大きく揺らすような苦しみや哀しみがあるとき、その「愛情」は感情を落ち着かせてくれるように思います。
人に出逢って、その人を慕うことに於いて、感謝の心として昇華できれば、自分の存在にも光を見いだすことが出来るはずですが、そのためには多くの感情の荒波を小さな船で超えるような、恐怖と焦りと苦しみの時を過ごし、やがて時を見守るような心深い境地に達することを、待つ力が必要でしょう。
私の好きな小説、ヘルマン・ヘッセの「シッダールタ」という小説の中に、「待つこと」への明確な言及があります。
「シッダールタ」は、釈迦の若き日のことを背景に書かれた小説ですが、シッダールタが「女性」のもとを訪れた時、今の自分にはなにも特別なものはないけれど、「私には待つことが出来ます」と言ったことを、その人に受け入れられます。
そのシーンから続く物語に若い頃の私は、「待つこと」はどんな財より名声より素晴らしいことと思いました。
いろいろな病気や、精神的な苦しみの道すがら、私は待つことが出来たから、今まで生きてこられたと思います。
そしてこの「待つこと」を私に知らしめたのは、神社仏閣の参拝やお経の理解や様々な修行に依って出会えた、神仏の大いなる慈悲であったのかと思います。
皆様もいろいろな場面で、美しい遺跡や神殿などの建物や、大自然の力ある癒やしの風景、日々命をかけて何かに取り組む人々、体を限界まで鍛え抜いたアスリートなど、また言葉も出ないほど感動させられる映画や絵画や音楽の中にも、神仏を容易に拝見することが出来ます。
日々心を開いてこの世を見てそこに神仏を認めた時、今まで難しかった、落ち着いた心で「愛する人」を見ることが、容易に出来るようになるかも知れません。
そのような日々は、「待つ」ことの本当の素晴らしさを、私達に教えてくれるはずです。
画像は八甲田山です。
この場所は、春夏秋冬のそれぞれの折、本当にインパクトある美しさを見せてくれます。
とても気に入っている場所です。
今日のフィーリングは、久保田利伸氏の「Mama Udongo マァマ イゥドンコ゚(スワヒリ語で天使という意味)~まぶたの中に~」、同じく「Soul Mate ソウル メイト~君がいるから~」、Camaron De La Isla カマロン・デ・ラ・イスラ氏の「Como El Agua コモ・エル・アグア(スペイン語で水のようにという意味)」かな