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瑞光天とは- about -
瑞光天とは

お彼岸やお盆に 精神的苦しみが増しませんか?


 初秋という季節は、色々なことにおいてとても苦手でした。
暑い日が続いて、急に朝夕が寒いくらいの気温になってしまうのは、体温調節や洋服選びの場合でも、心も体も戸惑ってしまいます。
暑いのも辛いですが、暑さに対しての心構えというか、気概のような「ハリ感」が、「押そうとした扉を引かれたような」拍子抜けしたような気持ちと、日中の暑さと朝夕の肌寒さの中に、これから寒さで身構えなくてはならない冬へ向かって行くための、別のタイプのエネルギーを育成しなくてはなりません。
秋は気温もだいぶ下がって大気が澄んで行くことから、自分の中にある悩みや、それに対抗出来るほどの「人間力」もないことを知って居るため、ものがはっきり見えることに、恐れをなすような傾向があったようです。
単にそれは季節と自分の心の流れが、シンクロしているだけかと思っていましたが、今では案外それよりももっと違ったところに、問題点があったのではないかと思えます。
 私の場合春彼岸と秋彼岸の頃、精神的に落ち込む傾向がありました。
はじめはそのようなものと関係なく、季節が変わる度「死んでしまいたい」と思うのだろうと感じていたことから、自分でもどうして良いのか分かりませんでした。
道を歩いている時、「あのように大きな車が、私をめがけてこちらへ突っ込んで来ればいいのに、そうすればこの馬鹿げた人生は終わるのに」などと心に浮かび、自分自身が恐ろしくなったりしたものです。
それで「精神的に病んでいるのだろうか」と長い間悩んでいましたが、ある日自分の信じている宗派の御縁から、優れた尼僧(にそう)に出会いました。
するとその方は、「あなたの悩みと同じことを言う人が沢山いる」とおっしゃいました。
そういう方々は、やはり同じ時期「春彼岸、お盆、秋彼岸にそのような精神状態になる事が多い」ということでした。
その方のご縁で、「お経の勉強」を始めました。
唱え方や経の意味、また「供養」というものを知りました。
それ以後ぴたりと「そんな想い」はなくなり、お盆やお彼岸が来ても平気で居られるようになりました。
 そのようなことから「霊媒体質」というものがこの世にあって、そのような体質の方々は、普通人が背負わないものでも、背負ってしまうということも知りました。
この方のお陰で私も「供養」を知り、難しいものを抱えた場所へ訪れても、冷静にその空間を検分できる様になりました。
この方は私の忘れることのできない恩師であり、生涯の師と思っております。 
 お経はとても大切です。
それでも大きな供養の時、何も供物をあげないことは大きな問題です。
何故なら旅立たれた方全てが、あっという間にほとけになる訳でなく、亡くなってからそれほど時間が経っていない場合などは、この世で人であった頃の美味しかった味わいや好きだった香り、また気に入った場所などの思い出に囚われることがあるからです。
そのようなことから「またあれ食べてみたいな」と思うことがあっても、不思議では無いと思います。
そしてそのような旅立たれた方々の「想い」が、霊媒体質の方々に頼って行くわけです。
そのようなときは食べ物をビニール袋から取り出して、その人のために香りのあるまま差し上げます。
それを食物の「香りを立たせる」といいます。
香りの立っていない大きな供養をしても、ほとけが完全に満足できないことが起こり、不満な思いが部屋の中での不可解な音や風を起こし、霊的に敏感な人々に大きな荷を背負わせ、このような状態の「供養」を続けるなら、此岸の私達の、経済問題にまで影響を与えられるのは必至です。
 大きな供養で、供物の蓋や包んであるビニールを取ると聞いて、「ええ?湿気ったり線香の香りが移ってしまうじゃないか」という方が居られるのなら、それはほとけを供養しているのではなく、後でお下がりを頂く時、自分が美味しい状態で食べるつもりになっているからだと、思わざるを得ません。
それほど長い時間上げなくても良いですから、せめてお盆お彼岸命日などのときには、その人を最上段に考えて、お好きだった食べ物を差し上げたいものです。
 「見えないものはこの世にないものと同じだ」と考えるなら、それに私は恐ろしさを感じます。
それは「人に知られなければ何某かのことをしてもいいのだ」といった気持ちが、あるように思えてしまうからです。
「天知る、地知る、人知る」といわれますが、この世で私達の目に見えていない事柄でも、天が知り地が知り、やがて他の人々にも広まって行くことがあるはずで、本当に人を慈しむ心を大切にする人は、そのようには考えないと思うからです。

 画像は新郷道の駅からしばらくいったところの風景です。
ある日十和田湖を目指して「新郷道の駅」まで来たら、その先が通行止めになっていました。
それで引き返してナビに従って走ったら、このような風景に出会い、驚きました。
 今日のフィーリングは、一青窈(ひととよう)さんの「もらい泣き」、来生たかお氏の「Goodby Day グッド・バイ・デイ」、kalafina カラフィナの「into the world イントゥー・ザ・ワールド」かな