今日はプリンセス・オヴ・ウエールズ、レディ・ダイアナの命日です
夏の日の終わり頃、レディ・ダイアナがご逝去された事を、アメリカに向かう飛行機に乗るために宿泊していたホテルの、朝食のときに知りました。
初めて外国に行く日だったため、衝撃を受けつつも、まだ感じたことがない外国の大気に触れることに夢中で、心の中が散乱していたようで、心落ち着いて考えることが出来ませんでした。
あれから28年の歳月が流れ、今改めてレディ・ダイアナに心寄せて居る、自分に気付きました。
この方の気品に満ちた美しさは、世界中の人々の知るところであります。
まるで白い羽をつけてこの世に降り立ったような、清らかな面差しでした。
この世はたとえ天から羽を付けて降りてくるような、「純真無垢」の人でも、その羽根をもぎ取ろうとする諸々の事象や存在があるものです。
天の声を聴きながら、透き通るような心を持った天使であったとしても、その「強大な魔の力」から吹き荒れる風に飛ばされ、地に打ち付けられ、剥ぎ取られ、例えどんな美しい言葉や想いを持ったとしても、何度もこの世の黒ずんだ現実に打ち据えられた身をあざけって、「ざまあみろ、お前もこの世ではただの女だ!」と言いたくて、その人の心の中の「人としての不安や哀しみ」の継ぎ目から、入り込んでやろうというドス黒い謀(はかりごと)に、つまずいてしまうこともあるはずです。
嫉妬や興味本位や、疑念や自分自身への不満によって立ち上った、人々のシュプレヒコールの罠によって足をすくわれたとしても、その身についた「手垢」や、白い肌に染み込んだ他のものの「薄黒い想い」も、「死」というかたちがやって来た時、魂はそんな肉体をすっかり脱ぎ捨て、もとの「純真無垢」を取り戻すはずです。
ある国家の中で重要な立場であったり、国王の家系ともなれば、長きに渡って国家が犯した罪というカルマも、背負うことになるかも知れません。
レディ・ダイアナは、そんな中を生きて来られた方だと思います。
よく頑張って生きようとなさったと感じます。
結局のところどんな悪魔も、犯すことの出来ない魂がある限り、その手に依って悪魔たちをキャンバスに、白い絵の具で塗り込める日を、迎える事ができると信じられます。
レディ・ダイアナはそんな気持ちを抱かせて下さいます。
苦しみの中を、必死に生きようとした、美しく素晴らしい女性でした。
レディ・ダイアナの魂の輝きは、永遠に消すことは出来ないと、私は思います。
画像はうちの庭に咲いた、一輪のバラです。
今日のフィーリングは、 イングリット・フジコヘミング(ピアノ) ドビュッシーの「月の光(ベルガマスク組曲より)」、イングリッシュ・ノ―ザン・フィルハーモニア/ディヴィッド・ロイド・ジョ−ンズ(指揮)「エルガ―:ため息OP.70.」、Chris de Burgh クリス・デ・バーの「Rose Of England ローズ・オヴ・イングランド」かな